【ニーバーの祈り】に学ぶ悩みを消し去るコツ!「シンプル思考」のススメ!

the image of the prayer in bamboo bush

「ニーバーの祈り」というものを聞いたことがありますか?

宇多田ヒカルさんの2000年に発売された5枚目シングルの「Wait & See ~リスク~」歌詞の中にも出てくることで知っている人もいるかもしれませんね。

私自身悩みを抱えていた時にこの「シンプルな考え方」と出会って、

「目の前の悩みが悩みではなくなった」

「気持ちが楽になった」

という経験があるので、今回はこの「ニーバーの祈り」をご紹介します。

悩み事を抱えるなど何かしらの行き詰まりを感じる時「自分のココロを楽にするためのヒント」として参考にしてみて下さい!




目次

宇多田ヒカル「Wait & See ~リスク~」の歌詞とは?

2000年に発売された宇多田ヒカルさんの5枚目シングル「Wait & See ~リスク~」の歌の中には、次のような歌詞があります。

変えられないものを受け入れる力
そして受け入れられないものを
変える力をちょうだいよ

これは、「ニーバーの祈り」原典としているのでないか、と言われています。

「ニーバーの祈り」とは?

「ニーバーの祈り(The Serenity Prayer)」とは、 アメリカの神学者ラインホルド・ニーバー(1892–1971年)が唱えた「祈り」の一節と言われている「シンプルな考え方」です。

英語の原文は次の通りです。

「The Serenity Prayer」

O God, give us
serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.

Reinhold Niebuhr

この「ニーバーの祈り」を日本に紹介したと言われている大木 英夫の日本語訳は次の通りです。

「ニーバーの祈り」

神よ、
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。

変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。

そして、
変えることのできるものと、
変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

ラインホルド・ニーバー
(大木 英夫 訳)

ニーバーの祈り」の3つのポイント

まず、「ニーバーの祈り」は

人生には、

・自分で変えられること
(自分で何とかできること)

・自分では変えられないこと
(自分ではどうしようもないこと)

の2つが存在している、
ということを端的に示しています。

その上で、「ニーバーの祈り」のポイントは次の3つです。

1.自分で変えられることと自分で変えられないことの2つを「識別する知恵」と、

2.自分で変えることができることについてはそれを「変える勇気」と、

3.自分で変えることができないことについてはそれを「受け入れる冷静さ」

が、人が健やかに生きていくためには必要ということです。

実践するのは難しいものですが、「考え方」としてはとても「シンプルな考え方」ですよね。




【ポイント1】自分で変えられることと自分で変えられないことの2つを「識別する知恵」について

では、

自分で変えることができることなのか、

もしくは、

自分で変えることができないことなのか

を「識別」する際の「判断の基準」は何でしょうか?

この点についてはイマイチ分からなくて「迷って」しまうことはないですか?

この点について、私自身が「考え方のヒント」として参考にしているものをご紹介します。

これは、岸見一郎・古賀史健 著の『嫌われる勇気』の中の一節です。

われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。

・・・・・・(省略)・・・・・・

誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えてください。

(参照:岸見一郎・古賀史健 著
『嫌われる勇気』 より)

『嫌われる勇気』にあるこの「考え方」を参考にして、

「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受ける」のが自分の場合は、自分で何とかして変えることができること、と考えます。

一方、『嫌われる勇気』でいうところの「他者の課題についてはどうすることもできないので、これは自分では変えられないこと、となります。

(『円滑な人間関係のコツは「自分の課題」と「他者の課題」とを分離して考えること』という内容に興味のある人は、こちらの記事もどうぞ↓↓↓)

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【ポイント2】自分で変えることができることを「変える勇気」について

「ニーバーの祈り」が教えてくれるメッセージの1つは、

ひとたび「これは自分で変えられることだ!」と認識したことについては、それを変える「勇気」さえあれば「自分で変えることができる」

ということです。

ただ、頭では自分で変えられることを「変える勇気」を持つことの重要性を理解していても、

「変える勇気」を持てない時は、

それが自分の手で変えることができること!と

「認識する」こと自体が難しい状況にあったりしますよね。

そうなると、【ポイント1】の自分で変えられることと自分で変えられないことの2つを「識別する知恵」というものがさらに重要になってきますね。

【ポイント3】自分で変えることができないことを「受け入れる冷静さ」について

自分ではどうしようもなく、自分で変えることができないことについては、それを「受け入れる冷静さ」が必要である、

とニーバーは唱えます。

私にとっては、このポイントが

「実践するのが1番難しいこと」であり、

「1番自分のココロを楽にしてくれた考え方」

でした。

「冷静さ」を欠いた状態でいると、

本当はそれが自分では変えることができないことであっても、

あたかも自分が努力すれば力技(ちからわざ)でどうにかして変えることが「できる」ことのように

錯覚してしまいがちです。

「ニーバーの祈り」は、

「自分で変えられないこと」については、

たとえその状況を受け入れることで「その時」は自分の心の内側がモヤモヤしたとしても、

とりあえずでも「潔く」その状況を「受け入れる」ことが大事!

ということを教えてくれます。

なぜこのポイントが大事かというと

自分では変えることができないんだ!と「潔く」その状況を「受け入れる」と、

もはやそれは「自分の問題ではなくなる」

からです。

「自分の問題ではなくなる」という事がなぜ大事かというと、

いったん「自分の問題ではなくった」後は、

「時間の経過」とともに自分の心もその状況を受け入れながら落ち着きを取り戻す

という「変化」が訪れるからです。

私も最初は「潔く」その状況を「受け入れる」ということが難しかったです。

しかし、
いったんその状況を「受け入れて」しまった後は

悩みがスーッと引いていって「気持ちが楽になる」感覚になれたので、

この効用を信じて、

今は以前ほど「冷静に受け入れる」ことに抵抗感がなくなりました

私自身もそうでしたが、最初は、自分では変えることができないんだ!と「潔く」その状況を「受け入れる」ことは、

・自分を無力に感じて悲しくなったり、
・そのどうにもならない状況にイライラして「怒り」の感情がわいてきたりして

実践するのは本当に難しいことです。

ただ、

1度経験してみると、「時間の経過」とともに「気持ちに変化が起きる」ことを実感できて「より理解しやすい」ポイントなので、

本当かなぁ、、、と最初は完全には信じられないとしても、

是非1度試してみて下さい! その価値はあると思います。

まとめ

「ニーバーの祈り」に学ぶ「悩みを消し去るコツ」!「シンプル思考」のすすめ!として、3つのポイントを紹介しましたがいかがでしたか?

「ニーバーの祈り」が唱えるメッセージは、人が健やかに生きていく上で必要なのは次の3つである、というとても「シンプルな考え方」です。

1.自分で変えられることと自分で変えられないことの2つを「識別する知恵」を持つこと

2.自分で変えることができることを「変える勇気」を持つこと

3.自分で変えることができないことを「受け入れる冷静さ」を持つこと

実践するのは簡単なことではありませんが、

考え方はとてもシンプル

1度試してみるとその効用を実感するものなので、

何かに行き詰まった時に「自分のココロを楽にしてくれる考え方の1つ」として是非参考にしてみて下さい!

↓「ニーバーの祈り」を含め、悩んでいる時にスーッと自分のココロを軽くしてくれる考え方(一言)に出会える「おススメの本」です!

真面目で責任感が強い人が抱えがちな「悩み」にバサーッと切り込んでくるので、最初はかなり衝撃が大きい! しかし、「自分の課題」と「他者の課題」を分離することと、ヒトは他者の期待を満たすために生きているのではない、という内容は自分を苦しめていた考え方を変えるヒントになり得るおススメの本です!




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