「ダーニング」のススメ!セーターや靴下の「穴」を自分で「補修」してみよう!

the image of Darning

お気に入りのセーターや靴下に「穴」があいてしまった時、
どうしていますか?

私自身、
小学校の時に習った「裁縫」のやり方では破けてしまった布を縫い合わせることはできます。

しかし、
セーター等にあいてしまった「穴」を上手に補修することが出来ずに困っていました

そんな時に出会ったのが、
今回ご紹介する「ダーニング」です!

「ダーニング」の手法を一度覚えてしまえば、
誰でも簡単にセーター等にあいてしまった「穴」を補修することが出来ます。

お気に入りだけど「穴」のあいてしまった服や靴下などを捨ててしまう前に、「ダーニング」を試してみてはいかがでしょうか?

この記事では、実際にセーターにあいた「大きな穴」をダーニングで補修する過程写真付きで説明しています

ダーニングする際のちょっとした「コツ」なども併せてご紹介するので、初めて「ダーニング」をする人も是非参考にしてみて下さい!




目次

 「ダーニング」の意味とは?

「ダーニング」とは、針に通したを使い、縦糸に横糸を交互に織り込んでいって、「穴」を「補修」する針仕事のことです。

ザックリ言えば、あいてしまった「穴」の上に新たに自分で「布地」を織って作るイメージです。

 

元の生地と同じような素材を使って「穴」を「補修」することで、穴のあいてしまったセーターや靴下などを「復活」させることができるのがダーニングです。

新しいセーターや靴下を買わなくて済むので、節約にもなるかなり「実用的な技術」の1つです!

 

また、

使う「糸」カラフルにしたり、異素材の糸を組み合わせて楽しむ「装飾ダーニング」と呼ばれるものもあります。

これは、例えばデニムジーンズ、ジャケットやTシャツなどに「自分好み」デザインを施しながらダーニングしてリメイクすることで、世界で1つだけのオリジナルを作って楽しむことができます。

 

2016年の10-11月号の『暮しの手帖 4世紀84号』でニットデザイナーの野口光さんによる「くつしたのお直し」という特集を見て「ダーニング」を初めて知った!という人も多いようですね。




ダーニングで使用する「道具」

「ダーニング」をする際に使うと便利なのが「ダーニングマッシュルーム」です。

ダーニングの道具「ダーニングマッシュルーム」

「ダーニングマッシュルーム」とは、キノコの形をした、このような↓↓↓道具です。

the darning mushroom

どのようにして使うのか?と言うと、

このキノコの傘の部分に、これから補修する生地にできた「穴」の中央部分を「倍」位の大きさに「つっぱった」状態にしてのせ、傘の下の部分をゴム等で縛って固定しながら作業を進めます。

 

何のためにこの「ダーニングマッシュルーム」を使うのか?と言うと、

・縦糸と横糸で織物を作るように「細かい」作業をするため、穴等の作業する部位を広げた状態にすると作業がしやすい

・均一に補修するため、穴のあいた生地を「つっぱった」状態で「固定」すると針をさしやすく、糸のテンションを均一に保ちやすく作業がしやすい

という目的があります。




「ダーニングマッシュルーム」はどこで買える?

このダーニングマッシュルームは、アマゾンやユザワヤ、ネットショップなど販売店で購入できます。

 

「お試しセット」として「ダーニング糸」も同梱しているモノもあるので、すぐに始めたい人は糸の色も選びながらセットで購入するのもおススメです!

また、一通りセットになったダーニングの「ムック本」も手軽に始めるにはおススメです!

 

「ダーニングマッシュルーム」の代用

ダーニングをする時に、この「ダーニングマッシュルーム」という専用の道具を使うとやりやすいので1つ持っておいて損はないと思います。

ただ、

まずは身近なモノを代用して「安く」始めてみたい!という人には、「こけし」をおススメします!

「こけし」のおススメの「サイズ」は、4寸です。テーブルの上に置いて作業をすることを考慮すると、10㎝程度のものがやりやすいからです。

created by Rinker
キャッスルエンタープライズ

実家には1つ位あったかもしれないけど、今は手元に「こけし」もない!という人は、「電球」「ガチャポンのケース」「マトリョーシカ」の頭の部分、「ガラスのボール」をひっくり返して使うことで代用することもできます。

代用品を使う際は、作業中に思わぬケガ等を招かぬよう、普段以上に十分注意の上、自己責任での使用をお願いいたします。

その他のダーニング用の「道具」

5本指靴下の指先の部分や、手袋の指先の部分のように「細い」部分に「穴」ができてしまった場合は、「ツボ押し」用の棒(スティック)を代用するとやりやすいのでおススメです!

海外の骨董市でダーニング用の「道具」を探す楽しみ

ダーニングに限らず専用の道具を1つ持っていると、やはり作業効率は上がるので、裁縫道具の1つとして持っておいて損はないと思いますが、身近なモノを代用できないか考えるのも楽しいですよね。

 

海外に行く機会がある人は、イギリスなどの骨董市ではアンティークのエッグ型など様々な形のダーニング用の道具を目にすることができるそうなので、実用的なお土産として買ってくるのも旅の楽しみが増えて嬉しいですね!




ダーニングの「やり方」

ダーニングの基本的なやり方は、
最初に張った縦糸の上と下へと「互い違い」に横糸をくぐらせて、「穴」の上に布を「織って」いくイメージです。

the process of darning

ダーニングをし終えて、「穴」が完全にふさがった状態はこちら↓↓↓です。

the darned sweater

「穴」があいて着られなかったセーターが復活しました!

ダーニングをし終えた際、「毛糸」の場合は特にダーニングをした部分が少し盛り上がってしまう場合がありますが、

・裏からスチームのアイロンをかけたり、
・家庭用の「おしゃれ着洗い」の洗剤で押すように洗って、平面で干す

周りの生地とダーニングした部分がなじんで盛り上がりが目立たなくなるので、ダーニング部分の盛り上がりが気になるようなら試してみて下さい!




ダーニングのより詳しい「縫い方」や「やり方」が載っているおススメの本はこちら↓↓↓です。

 「ダーニング」をする際の「コツ」!

「ダーニング」は、コレ!という決まりがある訳ではないので、基本的には自分のやりやすいように、自由に楽しみながら進めましょう!

ただ、

ココは注意した方が上手に「穴」を補修できるよ!というダーニングのコツを3つご紹介します!

コツ1:使う「糸(毛糸)」

これは、何度も色々な生地(穴)と糸で試してみて、自分の好みの「組み合わせ」を探るのが一番シックリくる!方法だと思います。

というのも、

元の「ウールのセーター」や「綿の靴下」と「同じ」素材の糸でダーニングをすることもできますし、あえて「異素材」の糸で補修することでアクセントとすることもできるからです。

ただ、

靴下など今後も摩耗するような部位のダーニングには、光沢があって繊細な「刺繍糸」よりも、「丈夫」な「刺し子糸」を使うのがおススメです!

ちなみに、

今回私がウールのセーターの「穴」をダーニングした際に使用したのはこの毛糸↓↓↓です。

the darning wool yarn

「細い」毛糸を選んだつもりでしたが、機械編みと比べるとやはり手作業の「ダーニング」だと編み目が粗くなるので、次回はその点も考慮してもう少し細いものを使用しようと思います。




コツ2:「縦糸」の張り方(ポイント2つ)

縦糸は、最初に「穴」の上を渡すようにかける糸のことです。

縦糸の張り方に関しては、ポイントが2つあります!

ポイント1:縦糸は「長い」距離の方向に張る!

穴が均一な丸の場合は、どちらの方向からやっても変わりませんが、もし「穴」の形が横に長い場合は、「先」に距離が「長い」方へ糸(縦糸)をかけた方が仕上がりがキレイです。

実際にやってみると実感することですが、横糸を張る際の方が神経を使います

そのため、横糸を張る距離が短い方が仕上がりがキレイになるので、必然的に縦糸を張る方を長くした方が仕上がりがキレイになります。

ポイント2:縦糸は糸1本分の「隙間」をあけて張っていく!

縦糸を張ったに、この縦糸の上と下を交互に横糸をくぐらせていくため、縦糸を張る際はぴったり隙間なく糸を張るのではなく、

縦糸と縦糸の間は糸1本分位の隙間をあけて張る!

と、後から横糸を張った際に丁度よい仕上がりになります。




コツ3:「横糸」の張り方(ポイント2つ)

横糸は、先に張った縦糸の上と下を交互にくぐらせながら、機織り機(はたおりき)で布を織るように、1段目が上→下→上→下→・・・なら、2段目は下→上→下→上→・・・と交互に糸を織り込んでいきます。

ポイント1:横糸は針の「お尻部分」から縦糸にくぐらせる!

how to darn

横糸をくぐらせる際に、縦糸を割って(縦糸の中を通して)しまわないように、先端が尖っている針の先ではなく、糸を通している穴がある針のお尻の方から、縦糸の上や下をくぐらせるのがおススメです!




ポイント2:横糸は「トントン」押しながら張る!

縦糸に横糸をくぐらせていく際、特に何もしないままだとキレイな編み目にはなっていきません。

均一でキレイな編み目に仕上げるためのコツは、横糸を通した後に、縦糸を割らないように、ここでも針のお尻の部分を使って「トントン」と横糸を手前に押しながら織り込んでいくのがおススメです!

まとめ

今回は、セーターや靴下にあいてしまった穴を補修できる「ダーニング」をご紹介しました。

「ダーニング」を一度覚えてしまえば、セーターの穴を補修したり、周りの人と丸かぶりの白いシャツに自分でダーニングを施して、世界に1つだけのオリジナルのデザインのシャツにリメイクすることもできます!

始めは難しそうに見えても、実際にやってみると拍子抜けする位簡単な技術なので、「ダーニング」が初めての人も是非参考にしてみて下さい!




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